「ドラッグストアの店長って一体どんな1日を過ごしているの?」
「業務は過酷なの?」
その疑問にドラッグストアの店長歴10年以上の私がお答えします!
私の経験からお話しします!
結論!
良い面ばかりを上げてしまいましたが、勿論業務内容で不満に思う点も多くあります。
それに関してはこちらの記事も参考にしてみてください!
転職をお考えの方はコチラから↓
勤務時間
勤務体制や勤務時間は気になるところですよね?
実際の私の勤務体制や時間に関してお答えします!
勤務パターン
- 早番(8:00〜18:00)
- 遅番(12:00〜22:00)
- 通し(8:00〜22:00)
主に3通りの勤務パターン。変則パターンもありますが、この勤務パターンの組み合わせでシフトを作っています。
残業時間は42時間以内(年4回は60時間まで可能)
近年保健所などの取り締まりも厳しい傾向にあり、会社としてもより厳格な就業時間管理が求められています。私自身、店舗の責任者とはいえ“雇われの身“でもあるので管理には気を遣っています。
勤務スケジュールはシフト制
ドラッグストアでは「1ヶ月シフトの変形時間労働制」を採用しているところが多いと思います。もちろん私の所属会社も1ヶ月のシフト制。
土日祭日の休みが取りにくい代わりに、平日休みが取れるのが私にとっての最大のメリットと感じています。
シフト作成に関して書いた記事はこちら↓
業務内容紹介
実際にどんな業務をこなし、過ごしているかは気になりますよね?
時間帯別に業務内容を紹介していきます!
朝の業務!(8:00〜9:00開店前)
朝は開店までが勝負の時間帯!日々、時間との闘いです。
そんな朝の業務を見てきます。
出勤準備
ユニフォームに着替え、出退勤ツールで出勤処理をします。
私の所属会社では、「指紋認証」の出退勤管理ツールを使っています。
確認業務
業務の漏れを防ぐため以下の内容を朝のうちに確認しておきます。
- 連絡ツール(teams)による本部指示
- 1日のタイムスケジュール表
- 店舗の相互連絡ノート、連絡板
店舗業務
各種必要な機材・照明や電子機器の電源を入れたら業務開始!
以下の内容を開店までに数人体制でこなします。
- 夜間に納品された商品を仕分けて売り場に出す
- 店外販売する商品を店頭に出して準備する
- 日替わり特売品などのプライスの貼り付け
- デイリー・チルド商品を品出しする
- 清掃業務(トイレ・店舗内外・レジ周りなど)
営業時間内の業務(9:00〜22:00)
店舗営業時間は9時~22時。年々長くなってきています・・・。
営業時間内の主な業務は
- 納品された商品の品だし
- 売場のメンテナンス(前出し、補充、棚替、期限チェックなど)
- レジ
- 接客
- 発注
- 生鮮品などの時間による定期値引き
- 本部からの変則的な指示業務
- メールチェック
開店中はこのメインの業務をこなしていきます。優先順位を付けて行うことが重要!
人員が充実する時間帯(12:00〜18:00)
12:00から勤務開始の「遅番スタッフ」と18:00まで勤務の「早番スタッフ」が重なる時間帯。
時間の掛かるような業務は人員が充実するこの時間に行うのがセオリーです。
精算業務(20:00〜21:00)
レジから売上金を吐き出す業務。店舗によっては閉店後に行うところもあるようです。自動精算レジに代わり精算業務も自動化になり、誰でも行うことが可能になりました。
閉店作業(21:50〜22:00)
閉店10分前から“蛍の光“が店内放送で流れ始めると、閉店準備を始める合図。
- 当日の特売品の撤去
- 翌日の特売品の準備
- 店頭に出ている商品を店内に取り込む
などを行います。
おそらく皆さんが思っている以上に閉店間近の“駆け込み入店客“は多いのです。
最近のドラッグストアにおいては働き手不足によってどんどん効率化の面が見直されています。店舗によっては少人数で店舗運営を乗り切らねばならず「効率化」は急務となっています。
以前に「少人数でお店を回すコツ」を紹介した記事はこちら↓
来店客の動向・来店客数のピーク時間帯
どんな時間に混んで、どんなお客さんが来るのかは気になりますよね?
最近の傾向をお答えしましょう!
訪れるお客様の年齢層
ドラッグストアに訪れるお客様のほとんどが「食料品や雑貨品の購入」が来店動機となっています。
元々は医薬品や健康食品・化粧品などをメインに扱う業態のドラッグストアですが、もはやスーパーやバラエティショップと業務内容に違いはありません。訪れるお客様の年齢幅も広く、団体様からおひとり様まで老若男女様々です。それでも店舗によって地域がらの顧客年齢に差はあります。
混雑の時間帯、曜日
混雑のピーク時間は営業時間や地域特性、販促イベントの有無などによって変わってきます。
最近では「デジタル販促」や「チラシクーポン」、「日替わりの特売日」などの日には通常の2倍以上の客数になったりなど混雑に大きな影響があります。
効率化が図られた業務
幅広い業務内容のドラッグストアにおいて、どの点が快適になっているかは気になるところですよね?
以前に比べ効率化が進んだ点を紹介しましょう!
発注業務
大幅に時短効果高いと言えるのが「自動発注システム」の導入です。
発注に関する簡単なパラメータ設定をすれば、必要な発注量を計算し発注を自動で行うシステム。
以前は、商品一つ一つを目視で確認把握し手動で発注をしていました。当然、店舗規模が大きければ大きいほど大きく時間を要する業務でした。
各種伝票処理
特に仕入れ伝票処理に関しては、「伝票の電子化」や「仕入れ在庫の自動計上化」によって大幅な時短効率化となっています。
以前は、納品された仕入れ伝票は全て手作業によるマニュアル入力。大きな業務負担となっていました。
レジ業務
まだまだ完全な「無人レジ」とは言えませんが、お客様の支払いや、売上金の精算を自動でおこなってくれる「半自動精算レジ」が導入されています。
この点に関しては、改良の点も多くあると思っていて「完全に無人で会計できるシステム」が導入されることに期待している今日この頃です。
チラシやクーポン券の配布
最近のドラッグストアでは「折込のペーパーチラシ」の頻度を減らし、アプリなどの「電子クーポン」で販促しているところも多くなっています。また、レシートと一緒に出てくる「レシートクーポン」による案内もレジのオペレーションを簡易にしている要因だと言えます。
経費にかかる費用対効果においても、折り込みやポスティングのチラシよりも効率的なのは一目瞭然です。
非効率さが残っている業務
一方で、まだまだ非効率的と言わざるを得ない業務も残っているのが現実。
今後に期待をして、包み隠さずお答えしましょう!
新商品・新サービスのお客様への説明活動
現代のドラッグストアは謂わば「何でも屋」。“ドラッグストア戦国時代”を勝ち抜くため、様々なサービスで差別化を図る必要があります。結果的に、どんどんと新しいサービスを本部が開発し、日々その指示が現場に下りてきます。その負担は当然実行部隊である現場のスタッフに重くのしかかってきます。新サービスのお客様への説明は現場スタッフが行なうのですが、中々全てのお客様にサービスの内容を理解させるというのは重労働。
自動音声ガイダンスも導入して欲しいものです。
人海戦術頼みの本部施策
効率化が図られても、結局それ以上に“人時(労働人数や時間)“は削減されています。
今以上にもっともっと効率化を進めなくては、従業員一人一人の業務負担は減るどころか増えているのが現実。
会社全体の施策も、現場の人海戦術頼みからの脱却をしなくては元も子もありません。
まとめ
「ドラッグストアの業務って、ぶっちゃけ!どうなのよ!」は一番気になるところですよね?
では、経験者から言えることをまとめていきます!
あくまで私の経験上(地方ドラッグストア勤務歴12年ほど)で言えることのポイントとしては
どの仕事にも言えることですが、その仕事が好きでなくては続きません。
「接客で誰かの役に立ちたい」
職場の悩みは尽きませんが、根本にあるのはいつの時代も変わっていないのかもしれませんね。
お客様が快適にお買い物ができる様に、様々なことに挑戦することもまたドラッグストアに求められていることなのだと日々感じます。
最後に、職場のストレスに嫌気がさしたら気分転換も重要です!
私の書いた癒しの習慣術も参考にして頂き、日々のストレス対策としてお役立て頂けると嬉しく思います。
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