【安全にドラッグストアを運用するために必要な業務】消防訓練について 手順とやり方を解説

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たか店長
たか店長

店舗を運用するに当たって必要にな「防火管理者」の選任と設置!

 

地域によって法令は違うものの、ほとんどの地域では年2回の「消防訓練」が義務付けられています。

 

今回は、そんな「消防訓練」についての手順と方法、注意点なんかを解説していきます!

 

訓練をする前に

 

防火管理者の確認

 

一定の大きさ以上の建物を管理するときには、「防火管理者」を選任しなくてはいけません。

 

「防火管理者」とは、対象の建物の防災管理上の責任者のことを指します。

 

防火管理者になるには、各自治体が主催する講習を受けなくてはいけません。

 

また、2年目以降も毎年継続講習をうけないといけません。

 

ちなみに、私の会社では各店の店長が防火管理者になっています。

(つまり、うちの店舗は私が管理者…)

 

選任解任届け出書の提出

 

異動などで防火管理者が変わるときにも所定の書式(選任解任届け出書)を、管轄の消防署に提出しなくてはいけません。

 

消防訓練の事前準備

 

消防訓練をするためには、まずは「事前の準備・計画」をしなくてはいけません。

 

届け出なども必要で、いきなり

たか店長
たか店長

よし!

気が向いたから、今から消防訓練すっぞ!

とはいかないのです!

 

訓練の計画を立てる

 

消防訓練は年2回行わなくてはいけないため、計画的に実施する必要があります。

 

年間計画で「○月と○月に実施しよう!」と決めておくと管理が楽だと思います。

 

また、出来るだけ多くの従業員に受けてもらうのが望ましいので、勤務シフトを作成する段階で訓練当日の計画を立てておくのがベター。

 

必要書類の提出

 

管轄の自治体によって提出書式は多少の違いはあるものの、ほとんどの地域では訓練前に予め以下の2つの書式の提出が求められます。

 

  • 消防訓練(実施計画・実施)通報書
  • 役割分担表

 

防火管理者自身で管轄の消防署に提出をしに行きます。

 

訓練当日にやること

 

事前準備が終わったら、次に実際に消防訓練当日にやる事を紹介したいと思います。

ちなみに、私のいる会社では、認定を受けた資格を持っている業者さんが消防署との連絡や、訓練の際に立ち合ってくれて間に入ってくれます。

訓練当日は、基本的に彼らと一緒に訓練を行っています。(通報訓練に関してはもちろん消防署の方と直接やりとりをします。)

実際に行う項目は、以下の3点

  1. 設備点検
  2. 火災訓練
  3. 通報訓練

 

①設備点検

 

避難誘導灯やパッケージ消火栓消火器の位置など設備に関わる点検をしていきます。

 
不備があった際は直ちに対処をします。
本当の火災では、こういったちょっとした不備が命を左右することになることもあります。
 

②火災訓練

 

火災訓練では、実際に火災が起きたかのようにロールプレイングで実践をしていきます。

実際にどこかで火災が起きた想定で訓練をすることで、実際に想定できる対処法を確認していきます。

 
提出書類である「役割分担表」の配役で、それぞれの要因に必要な行動を確認しながら進行していきます。

主な役割要因は

  • 消防責任者
  • 通報者
  • 初期消化要因
  • 避難誘導係



また、消火栓・消化器の使い方・知識、効果的な避難誘導方法なども覚えるように実演していきます。

 

通報訓練

 

実際に消防署に通報をする訓練をします。

実施前にあらかじめ消防署に訓練火災の事前通報をしておきます。

 
そして、実際に119番に電話します。

 

消防署員
消防署員

火災ですか?事故ですか?

と始めに聞かれるので

通報者
通報者

訓練火災“です!

と答えると、訓練が開始します。

そこから、消防署員から様々な質問をされます。

 
そして、それらに的確に応えられる訓練をすることで、本番の火災でスムーズな通報・的確な返答ができる様にしておきます

 

ポイントは災害状況を“東西南北“の方角で答えることです。

消防署員の方は地図などで状況整理をするため、予め「どっちが北で、どっちが南」位は分かるようにしておくと良いでしょう。

実際に訓練で聞かれることは様々ですが、以下のような内容が多い様に思います。

 

消防署員
消防署員

住所・電話番号を教えてください

現在、店舗には何人いますか?従業員とお客さんそれぞれ教えてください

店舗出入り口は東西南北どちらにありますか

火災が起きた場所を東西南北で答えてください

燃えているものは何ですか

初期消化は始めていますか

避難誘導は始めていますか

怪我人は出ていますか

などなど。

最初慣れないうちは慌てますが、訓練をすることで着実に本番時には冷静になることができるはずです。

 

訓練後にやること

 

訓練後も内容をフィードバックして本番に備えて改善する必要があります。

 

設備の不備の改善

 

設備の不備は、本当に災害が起きたときのことを考えれば直ぐに改善に取りかかった方が良いでしょう。

 

また、消防署の方から不備の改善報告書を求められることもあります。

 

※ちなみに、私の店舗では「誘導灯」が切れかかっており交換するように指導を頂いたので、直ぐに交換させてもらいました。

 

訓練内容の反省

 

始めて参加する従業員もいるかもしれません。

教育するとともに、参加できなかった従業員にも普段から防災意識を指導することも防火管理者の役割です。

 

訓練をやる意味

 

消防訓練をただの避難訓練と思うことなかれ!

 
店舗の安全を管理することは、防火管理者のみならず、そこに勤める従業員全てに課せられた義務。

 

実際に、訓練していた場合とそうでない場合では、震災に出くわした時の被害の大きさは一目瞭然なのです。

過去の教訓に学びましょう!

過去の震災の悲劇…これだけでも消防訓練を学ぶ理由としては、十分ではないでしょうか?

 

まとめ

 

今回の内容を簡潔にまとめると

  • 年2回の消防訓練が義務付けられている
  • 建物ごとに防火管理者(防災の責任者)が必要
  • 訓練をするには事前に管轄の消防署に連絡が必要
  • 訓練内容には、設備点検・火災訓練・通報訓練がある
  • 訓練後には、内容をフィードバックして次に繋げる

実際に私が店舗の責任者として、「防火管理者」になって数年が経ち、その間年間2回の消防訓練を毎年してきました。
そんな私ですが、訓練に“慣れ”てはいけない…むしろ、“慣れては意味がない“様にも感じています

だからこそ、ある程度の「緊張感」を持ってこれからも消防訓練に挑みたいと思います。

今回は、自分用の備忘録も兼ねて消防訓練についてまとめてみましたが、新しく防火管理者に選任された方も参考にしていただければ幸いです。

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