“ドラッグストアの店長の悩みの大半占めると言える「人間関係」”今回は、実際にドラッグストアを切り盛りする店長だからこそ言えるリアルな実態を書いていきます。ドラッグストアの店長に興味がある!就職又は、転職を考えている!と言った方は是非参考にしてください。
ただし、勤める会社や役職によって当然悩みのポイントは変わってきます。参考までに、私が店長をしているのは地方の中小規模のドラッグストアと言うことも参考にしてください。
最大の悩みは”人間関係”で間違いない!
ドラッグストアに限らず店長を勤める上で要求されるのが「”人”・”物”・”金”の管理」
ザックリと業務に置き換えると
- “人”=従業員(シフト作成を含めた勤怠管理、教育、職場環境整備、リーダーシップ、等々)働く人の管理。客(接客やクレーム対応、快適な買い物環境の提供、等々)の管理。出入りする業者(搬入ドライバー、営業、各種修理業者、等々)の受け入れ管理。
- “もの”=商品、什器、備品、等々の管理。
- “金”=売上金、釣り銭金、経費の管理。
それぞれを考慮してバランスをとることが店長には要求されます。どれかが乱れても結果的に職場の人間関係に響いてくるのは間違いありません。
リーダーは人間関係に悩むもの
様々な役職の中でも”店長”に代表される中間管理職は常に「職場の人間関係」に関する悩みをもっていると言えます。
私は、”従業員同士の争い事”は”来店客通しのトラブル”以上に厄介と考えています。伴にする時間も長い分「職場の人間関係」は出来るだけ早めに対処したい案件だと言えます。
“もの”、”金”の悩みの根本も人間関係によるものが多い
最初に言った通り“物”や”金”に関する仕事も結局的に人間関係に関わってくることが考えられます。
職場内の人間関係が良好でないと、そのバランスをとることも難しくなってきます。
結果的に“人”の問題を解決することで他の業務問題も解決できることが多くなります。まずは人間関係の改善が優先されるべきだと言えます。
ドラッグストアの業務は人間関係で決まる
ドラッグストア業務において、特に従業員同士の人間関係が大事と言える理由を書いていきます。
ドラッグストア業務は多岐で多忙
近年のドラッグストアの業務は多岐に渡り、多忙を極めたと言っても過言ではありません。
言うなれば”何でも屋”と言ったところです。
取り扱い商品だって、”医薬品”や”化粧品”に加え”食品”や”日用雑貨品”…はたまた”ペット用品”、”通信販売でやっているような便利グッツ”に至るまで様々です。さらに、クーポン券の発行や日替わりの特売品、様々な決済方法の拡充などサービス面の対応も必要に迫られている状況です。
そんな多忙な中では、少しの人間関係の”摩擦”が命取りとなります。
(マジで大袈裟ではありません汗)
人事・店舗異動が多い
今に始まった話ではないのですが、ドラッグストアの様な小売りのチェーン店は店舗間の人事異動が多い業態だと言えます。
万年人手不足に加え、専門性が低く代わりが効きやすい事が異動のしやすさの後押しになっているのではないかと思います。
異動が多いことは人間関係の構築にとっては良い点も悪い点もあります。
悪くなった人間関係を定期的にリセット出来る一方で、周りと信頼関係を築く為には早めに結果を出さなくてはいけなくなります。
“アットホームな職場”は逆に管理が難しい
あくまで私の経験上の話ではありますが、いわゆる”アットホームな職場”は仕事をする上で結果的に上手く行かなくなることが多いと感じます。
“親しき仲にも何とやら”。
しっかりと自分の役割を把握していて仕事の線引きが出来ていれば良いのですが、アットホームな職場では関係性が曖昧になってしまうことが良く起こります。
従業員同士の仲が良いことは素晴らしいのですが、距離感を見極めることもまた大切だと思っています。
たか店長の実体験
実際にドラッグストアの店長をしていて悩んだ人間関係の問題を書いていこうと思います。
ケース①休憩時間の配慮
店頭業務の様な現場仕事になる時に大事になってくるのが“タイムスケジュール”の作成です。
従業員が出勤時間内に”いつ”・”何を”やるかを書きこんだ行動スケジュールなのですが、これの管理がまた大変!
たとえば、休憩時間の配慮。
コロナ禍で一度に休憩に入る人数を制限したり、出勤時間に合わせてお腹の減る時間なんかも配慮して作らなければパートさん達からの不満の声が炸裂してしまいます。汗
「○○さんと休憩を被らないように配慮して下さい!」なんて要望を受けることもありました。
ケース②従業員同士の仲裁に迷う
従業員同士の意見が割れた際やトラブルになった際の仲裁も良くあることです。
これは本当に難しい。と言うか店長としての裁量が問われます。
どちら片方だけを否定しないように配慮しつつ正しい方向に導く必要があるため、判断する店長が幅広い視点を持っていないと中々お互いに収まってはくれません。
どちらかが折れてくれるまでに長い戦いになったこともありました。
ケース③店長自身も…
正直私自身も揉めたことがありました。
それは、副店長が少し口調の強いお客様と揉めた時の話です。
その場は修まりが付いたのですが、副店長は納得が出来なかった様で「あいつ、出禁にしましょう!」と言ってきました。
当然私は「冷静になろう!強い口調が出た位では”出禁”なんて難しいよ!」と、意見の違いから揉めてしまいました。
しかし、よくよく後から考えると、あの場ではお互い興奮状態で冷静な話し合いになっていたか疑問だったと感じました。
相手に分かって貰うには、相手への”理解”が必要です。
必ずしも正しい事を言っていれば言い訳でないと考えさせられました。
まとめ
では、今回の内容をまとめていきたいと思います。
あくまで私の経験上の話にはなりますが、参考にして頂けると嬉しく思います。
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