皆様ご存じの通り、今年は物価上昇の年になってしまいましたね。汗
コロナウイルス蔓延対策による景気の悪化や国際情勢による円安の影響…色々な事が続いて結果的に”物価上昇”が激しくなったのはご存知の通りです。
そんな物価上昇に伴って我々小売店への影響もかなりあり、業務の変化に見舞われています。
ドラッグストアにおいては取り扱い商品のジャンルの幅が広いがために、毎月の様に色々な業務が発生しました。
今回はそんな今年の商品値上げラッシュを振り返り、ドラッグストアにおける影響などをまとめていきたいと思います。
参考などにして貰えると嬉しいです。
こんな方に向けた内容で書いていきます。↓
大体予想はできるかと思いますが、思った以上に小売店の従業員の負担は増えていますので、是非読んでもらえると嬉しいです。
実際に値上げした商品を書いてみる
まずは私が把握している範囲で、所属ドラッグストアが値上げした商品を書いてみようと思います。
値上げした月 | 商品分類 | 値上げ幅 |
5~11月 | 菓子類 | 約5〜15%程 |
7月〜11月 | レトルト食品類 | 約5〜15%程 |
9〜10月 | ペットボトル飲料 | 約10〜20%程 |
4〜6月 | シャンプー・石鹸類 | 約10〜20%程 |
1月・9〜10月 | ペットフード・用品類 | 約10〜20%程 |
9〜10月 | お米・日配類 | 約10〜20%程 |
10月 | タバコ・アルコール飲料類 | 約10〜20%程 |
特に値上げが激しかった商品を月別に書いてみました。(11月現在時点)
正直書ききれなかっただけで、細かく言えばもっと多くの値上げがあったのですが、値上げ商品の紹介だけで終わってしまうので、ここでは割愛させてもらいます。
“生活必需品“や“消耗品類“は毎月の様に値上げ
ドラッグストアの扱い品の中でも、回転率の高い商品は値上げの影響を少なくするために毎月少しづつの値上げとなった印象です。
一方で、ある程度保存のきくストック性の高い商品(洗剤やシャンプー類など)は、短期間で一気に値上がりした印象でした。
今回の物価上昇は長期間に渡って行われる可能性が高いと思われます。
従って、“買いだめ“の様な対策はいずれストックが尽きますし、ある程度値上がり後の価格を受け入れて生活するしかない側面もありそうです。
影響の無い商品はほぼ無い印象
最初に書いた値上げ商品は一部に過ぎないことは前述しましたが、ハッキリ言ってここ1・2年で店内の商品ほぼ全て値上げしたと言って間違いありません。
よく「国産品は大丈夫!」等と聞くこともありますが、結局“原油高“の影響で配送費が上乗せされているので、ドラッグストアの様な配送された日用品を扱うお店にとっては“影響のない商品“は存在しないことになります。
…辛い!!
商品値上げの際の小売店現場での付加業務
実際に商品値上げに伴って発生するドラッグストア現場での業務を紹介したいと思います。
主な業務としては
- プライス表示POPの張り替え
- 値上げに伴った商品選定による棚替え
- レジの表示確認
などになります。
説明させてもらいますと…
プライスPOPの張り替え
一番の大作業になります。今回は特に値上げ商品の品目が多かったので、張り替えるPOPの数も多かった印象です。
注意が必要なのは、表示内容が合っているか確認しながら張り替えること、プライスPOP以外のアイキャッチPOPなどにも価格の表示が無かったかを確認しながら行うことなど、細心の注意を払って行うことです。
後からクレームに繋がりかねないことなので慎重に、慎重に…丁寧に、丁寧に…
商品選定に伴った棚替え
担当者や担当バイヤーによっては、値上げ幅によって取り扱い商品を見直すことがあります。
その為、陳列棚のレイアウトの変更や並べる商品の入れ替え等のいわゆる”棚替え作業”が必要になってきます。
値上げの度に棚替えを行うことになれば、店舗作業の圧迫は免れません。
店舗管理の立場から言うと地味に辛い作業となります。
個人的には棚替え作業は嫌いではないのですが、何せ時間がかかります。
レジの登録等の確認作業
基本的にレジの売価登録作業は”商品本部”の管轄業務なのですが、余りに商品マスターの変更データ量が多いと人的ミスが出ることがあります。
念のため現場の人間としても、確認はしています。何かあった時にお客様からその場で聞かれるのは、現場の従業員です。
本部任せにばかり出来ないのが実情。
意外と見落とされがちなこちらの業務…意外と大切なのです。
世相が反映される職場
震災の時も、コロナウイルス蔓延の時も、そして物価上昇の時も、つくづくドラッグストアと言うところは時代の流れに大きく影響を受ける職場だなぁと感じています。
そこにやり甲斐を感じることもあれば、辛い・逃げたいと感じることも多くありました。
店舗への電話問い合わせが多くなる
普段から取り揃えの確認や在庫問い合わせ、価格の確認を店舗へお客様からお電話頂く事は多いのですが、今回の様な値上げ情報等がメディアで報道されると電話お問い合わせはさらに増えます。
臨機応変な対応が迫られる現場
変化が激しく、急な対応が迫られる事の多いドラッグストアの店頭では、時代の変化が伴う出来事があると常にバタバタになります。
急な対応に関しては、マニュアル化しにくく前例がなかったりもしばしばあります。
また、市販薬とはいえ“医薬品“を扱っていることも時代の流れの影響を受けやすい一因になっているのかもしれません。
まとめ
それでは、今回の内容をまとめていきます。
共感して頂くもよし、「普段利用しているドラッグストアにもこんな苦労があるのか」と参考にして頂くもよし、ドラッグストア業界の生の声を理解して頂くもよしでございます。
最後まで読んで頂き有難うございます。
ドラッグストアの“生の声“…これからもまとめていきたいと思います。
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